【中学歴史 12-7】 江戸時代 前半 【天下の台所 株仲間 五街道】 テスト対策 受験対策 [歴史12・江戸時代前半]
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歴史の江戸時代 前半についての
解説動画の7つ目です。
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ーーーーーー【抜け荷のお話】ーーーーーーーー
江戸時代の抜け荷と蔵屋敷
①抜け荷とは
江戸時代、幕府は貿易を厳しく統制していました。
貿易は長崎に限られ、相手国は中国とオランダのみ、渡来船の数や貿易額なども制限されていました。
こうした制限を逃れて行われた密貿易のことを「抜け荷」と言います。
抜け荷は主に長崎で行われていましたが、大阪や堺などの港町でも行われていました。
②抜け荷の手口
抜け荷の手口は様々でしたが、主なものは以下のとおりです。
A.長崎での密貿易: 中国やオランダの商人と結託して、制限数量以上の商品を交易する。
B.偽装: 商品を別の品物に偽装して、幕府の目を逃れる。
C.贈収賄: 役人に賄賂を渡して、見逃してもらう。
③抜け荷に関係した人物
抜け荷には、様々な人物が関係していました。
A.商人: 莫大な利益を得るために、抜け荷に手を染める者がいました。
B.船乗り: 抜け荷の運搬に関わる者がいました。
C.役人: 賄賂を受け取って、抜け荷を見逃す者がいました。
④抜け荷の取締り
幕府は、抜け荷を厳しく取り締まりました。
抜け荷が発覚すると、商人は財産を没収され、場合によっては死罪になることもありました。
⑤蔵屋敷と抜け荷
蔵屋敷は、江戸時代の大名が江戸に持っていた屋敷です。
蔵屋敷は、商品の保管だけでなく、抜け荷の拠点としても利用されていました。
蔵屋敷の番頭や手代の中には、抜け荷に手を染める者がいました。
彼らは、蔵屋敷を利用して、密輸品を隠したり、運搬したりしていました。
⑥抜け荷に関するエピソード
A.17世紀後半、長崎で活躍した豪商・荒井善右衛門は、抜け荷によって莫大な財を成したと言われています。
B.18世紀後半、天保の改革では、抜け荷の取締りが強化されました。
抜け荷は、江戸時代の経済や社会を知る上で興味深いテーマです。
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ーーーーーー【江戸時代のお米のお話】ーーーーーーーー
江戸時代のお米は、現代のお米と比べて以下のような特徴がありました。
①品種
栽培されていた品種は、現代よりも遥かに多く、
全国で数百種類もの在来種が存在していました。
品種改良は限定的に行われており、
自然交配によって生まれたものがほとんどでした。
地域によって適した品種が栽培されており、
それぞれの土地に合った個性豊かな味わいがありました。
②味と香り
玄米のまま食べる事が多く、白米よりも栄養価が高く、
香ばしい風味を持っていました。
白米は現代のものよりもタンパク質含有量が多く、
粘りが少なくあっさりとした味わいでした。
収穫後の保存技術が未発達だったため、
古米になると味や香りが落ちることがありました。
③形状
現代のものよりも粒が小さく、丸みを帯びていました。
一粒一粒がしっかりとしており、弾力のある食感でした。
④栽培方法
農薬や化学肥料は使用されておらず、有機肥料で栽培されていました。
田植えは手で苗を植え、稲刈りも鎌を使って手作業で行われていました。
収穫量は現代よりも少なく、天候に左右されやすかったため、凶作も頻繁に起こっていました。
⑤食文化
江戸時代の人々は、一日に5合ものお米を食べていたと言われています。
米は主食としてだけでなく、酒や味噌、醤油などの原料としても使われていました。
庶民の間では、白米よりも玄米や雑穀米の方が一般的でした。
⑥その他
江戸時代における米は、租税や貨幣代わりにも使われていました。
米の流通は厳しく管理されており、幕府や藩によって統制されていました。
このように、江戸時代のお米は、現代のお米とは大きく異なる特徴を持っていました。
現代では品種改良や栽培技術の発展により、高品質で安定した供給のお米が手に入りますが、
江戸時代のお米には、自然の力によって育まれた素朴な味わいがあったと言えるでしょう。
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